2012年

5月

30日

アウトラインを深める

レポートや小論文を書く上で、目標規定文をアウトラインに膨らますところがひとつの山だと思います。一度、アウトラインを作るとだいぶ見通しが立つようになります。

とりあえず、章立てを作り、仮の考察、仮の結論を定め、

虫食いだらけのアウトラインでも作ってみることが大事です。

 

アウトラインについては

1)序論・本論・結論において何を書くかの典型例

2)実際の課題に沿って書いた例

 

この2つがあると、次に進みやすくなります。

私も、これまでいくつか作成し、集めました。

もし、欲しい方がいるようでしたら、左側のお問い合わせメールで

その旨、知らせて下さい。

 

但し、学生さんなら、自分の専攻分野で書いたものを見せて頂けないでしょうか。教員の皆さんでしたら、ぜひ教えていらっしゃる学生さんへのレポート課題についてお聞かせ願えると幸甚です。

 

ちなみに、一度、書いたアウトラインを、どう深めるかについては

上の図を参考にしてください。(クリックして拡大)


<参考書>

ゼロからわかる大学生のためのレポート・小論文の書き方.石井一成.
ナツメ出版.2011. 

2012年

5月

16日

テーマを決めるための資料の読み方

1.自分なりの見取り図資料を作る。

テーマ設定のための思考方法はいろいろありますが、
ひとつの方法は、テーマについての背景や基礎知識を大雑把に把握するために、自分なりの見取り図資料を作るというものです。

思考マップは、キーワードを中心に簡単にまとめたものであるが、見取り図の方は、一歩進んでデータや引用の抜書きなどが満載の資料と呼べるものまでにしたい。具体的には以下のようにしてみるとよいでしょう。

*基本資料から情報を探しながら集めていく。集める情報は、「対象となる現象・概念の定義、背景、原因、社会的影響、今までなされた議論」などについてのテキスト情報である。

*情報の記録の仕方はカードなどに書き込むのとPCのワープロソフトなどに打ち込んでいくものの両方が良い。カードにすると持ち運びが出来るし、あいた時間に眺めては取捨選択ができる。例えば、図書館などでパソコンが使いにくい状況があれば、主に情報カードに書き込んでいき、PCが使える場所ではテキスト化して書き溜めていく、などの使い分けができるだろう。

さて、この情報の打ち込み、あるいはネット上からコピーして自分なりの電子情報とすることを仮に「デジタル情報化」と呼んでおきましょう。デジタル情報化を行う際は、以下の2点に気をつけてください。

(1)テキスト化したものと自分の意見が判別できるように区別して書く。また、テキスト化する際は、後々のために主観を交えず、正しく記述しておく。
(2)引用したり、レポート内で触れる予定があってもなくても、出典情報(著書・論文名、刊行(発表)年、著作者名、出版社名)をしっかり書いておく。


2.ある程度、集まったら、目的を持って情報収集しよう。


背景的な知識がある程度、集まったら、その後の情報は、ただやみくもに集めるのではなく、目的を持って集めるようにしたい。論証型の課題ならレポートのテーマになりそうなネタを発見し、自分なりの「問い」を作り上げるつもりで基本資料を読む。一方、報告型の課題なら、報告内容を取捨選択し、報告文書の主張に批判的検討を加えることを目標に報告すべき文献を読む。

読みながら、文献を要約したり、思いついたことをワープロソフトに打ち込んでいく。論証型にせよ、報告型にせよ、自分の着眼点・視点作りをするために読むことを意識しよう、ということだ。これについては戸田山(2002,p.60)が以下のように述べている。


1回目はその分野のおおよそを知るために読んだ。今度は、読むねらいが違う。品のない言い方をすれば、論文のネタを探すために読むのである。

 

(i)(メウロコ)なるほどそうだったのか!と「目から鱗(うろこ)」の箇所
(ii)(ハゲドウ)そうだそうだ、わしもかねがねそう思っとったんよ、
  という「激しく同意」の箇所
(iii)(ナツイカ)ん?なんか変だな。どうしてそう言えるわけ?
  という「納得いかない」箇所
(iv)(ハゲパツ)なんじゃこれは、わしゃ絶対認めんけんね!
  という「激しく反発」の箇所

-戸田山和久.(2002).論文の教室 -NHKブックス-.日本放送
出版協会.


初めに読む時には「対象となる現象・概念の定義、背景、原因、社会的影響、今までなされた議論などについて、だいたいの論旨をつかむことを念頭に読み、それができたら、論旨を忠実に追いかけるのではなく、「レポートに書くネタを探すぞ」という意図を持って読もう、ということです。

 

もうひとつ、ネタ探しを目的とした資料の読み込み方法について触れておきます。

クリエイティブ・リーディング
レポートのテーマを探すために資料を読む読み方は、課題について背景知識をつける読み方と違う。ネタ探しのために読む読み方をクリエイティブ・リーディングと言う。

下にあるのは、入試科目としての小論文を書くときの資料の読み方についての説明であるが、レポートを書くための資料の読み方についてもあてはまる。「クリエイティブ・リーディング ~課題文は何のために読むか~」の記述を引用した。レポートを書くために資料を読むキミは上の中で「課題文」と書かれているところを、キミが集めた「主な資料」、そして答案の論述主題を「レポートのテーマ」と読み替えて読んで欲しい。


*論旨の大まかな把握

課題文(⇒主な資料)をざっと読み、筆者がどのようなことを言おうとしているのかを大まかに理解する。
*筆者の意図・立場の推測
筆者がどのような意図で(どのような立場で)課題文に書かれているようなことを述べているのかを推測する。
*課題文の背景の推測
課題文で扱われているような問題や事柄が、どのような社会的背景と関わっているのかを推測する。
*論述主題の発見
課題文をもう一度ていねいに読み直しながら、筆者の考え方やものの見方、具体的な事例などを手がかりにして、自分が書く答案の論述主題(⇒レポートのテーマ)や論点・視点・具体例を発見する。

-小論文入門.(2004).―10日で小論文の基礎完成―.河合出版
()内は石井が加筆しました。

 

2012年

5月

16日

分析、考察、総合など思考方法に関する概念

レポートでは、さまざまな分析に基づき、考察し、わかったことを総合して整理し、結論を導きます。

ここでは、基本的な概念について確認しておきましょう。

 

分析:ものごとを分解し、構成している成分や要素などを明らかにすること

考察:ものごとを明らかにするために、よく調べて考えること

総合:分析の結果、得られたいくつかの要素を結びつけ、まとめあげること

 

分析にはさまざまな方法があります。代表的な物に、時系列的な分析、分類による分析、比較・対照による分析などがあります。(PCなら、クリックで拡大可)

 

 

同じ対象でも、さまざま分析で異なる<考察>にたどりつきます。

これはたとえてみれば、ピーマンを料理用にカットするとき、輪切りにするか、さいころ切りにするか、千切りにするかで違った見え方になるのかに似ています。切り口が違えば、分析の結果も違ってくるわけです。

大学では、より高度な分析が必要になってきます。たとえば、相関関係を探る、因果関係(原因と結果)などで、統計的な手法を使って分析していきます。しかし、まずは、分類や比較など、基本的な分析をしっかりできるようにしておきたいものです。

 

出典

ゼロからわかるレポート・論文の書き方. 

 

2012年

5月

09日

テーマ設定のレベルと妥当性

レポートのテーマ設定は難しいですね。

東京海洋大学「日本語表現法」の授業では、目下、テーマ、考察、結論の主張の3点セット(目標規定文)作りに追われています。

大島ほか(2005).ピアで学ぶ大学生の日本語表現.ひつじ書房には
テーマの表現に関し、レベルや妥当性のクイズがあります。(P.21)

ア.食品の安全性について  ・・・あいまい。「名詞+について」は不可
イ.食品の安全性は大切か  ・・・・・・議論の余地が少なすぎる

ウ.我が家の魚料理はおいしいか ・・・公益性がない

エ.食品の安全性は完全に確保されているか    
  ・・・・・・・・完全に/100%などは使えない


オ.日本の水産食品の安全性表示は消費者にとって十分、開示されているか
→ほどよく具体的・抽象的であり質問形になっている。

カ.マイクロサテライトマーカーはニジマスのゲノム地図作成に有効か  
→研究論文レベル。1年生・3000字という制約では無理。

 

大島ほか(2005).ピアで学ぶ大学生の日本語表現. ひつじ書房より

レポートのテーマとは、一般に「意義ある問い(=疑問文)」です。上の解説のように、「単語+について」という表現は、指し示す範囲が狭く、キーワード・レベルであり、まだ表現上も練る必要があります。(PCはクリックして拡大可)

さて、このレポートのテーマを、表現としてしっかり考えるには
経験とコツが要ります。経験の方はさておき、コツとしては、逆に不適切なテーマ表現を見ておくことです。図の説明を見て下さい。 

2012年

5月

08日

○○学者の言説

Tumblrを見ていたら、おもしろいコメントを見つけました。
ジョークですが、○○学の研究者が言いそうなコメント(=自分の分野・立場から見たコメント)だと思うので転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コンタクトを常用している眼科医はゼロに等しい。
みんな眼鏡をかけている。
ちなみにレーシックの権威と言われる名医も眼鏡を愛用している。
つまりそういうこと。
(中略)

»「つまりそういうこと」とはどういうことか?

論理学者「帰納法により、コンタクトやレーシックは本当は目に良くない」
物理学者「彼が知っている眼科医は全員眼鏡をかけている、という事実しか導かれない」
数学者「ゼロに等しいと書いてあるから、コンタクトの眼科医を1人見つけてくれば反証可能」
経済学者「コンタクトよりもレーシックよりも眼鏡のほうが経済的」
心理学者「彼は自分のことを他人より物知りで頭がいいと思い込んでいる」
神学者「神はコンタクトやレーシックをお許しになっていない」
文学者「一行目も二行目も三行目も同じ事しか言っていない」
歴史学者「眼鏡が誕生したのは中世ベネチアでのこと」
哲学者「眼鏡は本当に眼科医たちの顔に存在しているのか?」

レーシックって結局どうなの? : 2chコピペ保存道場 (via twinleaves)


※なお、本文章は、レーシック、コンタクトに関して何ら批判を意図した物ではありません。

2012年

5月

06日

意見の客観性

岩田宗之氏のWeb「iwatamの個人サーバ」では、
議論の仕方、意見の述べ方について詳しく解説しています。

これから大学でレポートを書いたり、討論、議論をするわけですから
ぜひ、いちど「議論の仕方」のページにある「議論の精神」を読んで下さい。


以下、議論の精神から「意見の客観性」の抜粋です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

議論でのすべての意見は人に理解してもらうために出すものです。それには自分の意見を筋道だてて論理的に話を進めていく必要があります。結論を出すだけではなく、なぜその結論に至ったかを説明しなくてはなりません。これが意見の客観性です。
 

客観性に乏しい意見は人に理解してもらえません。「あなたがそういう主張をしているということはわかった。しかしそれ以上のことはわからない」という状態にしかなりません。「あなたはなぜそういう主張をするのですか?」という質問がされた時、それに答えられないようではいけません。


・・・・・・・・・・・・・・・(以上、抜粋おわり)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

上にあるように、あなたがレポートに書く何らかの意見、主張には

根拠を示す必要があります。しかも、その根拠は読み手が納得できる形で説得的な態度を取りつつ書く必要があります。
意見が正しくても、そこにたどり着くための道筋や出発点がまちがっていると、信用してもらえません。岩田氏は、そのような例も示してくれています。


(以下、抜粋)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


人類はただちに争いをやめて協力して核兵器を廃絶しなくてはなりません。なぜなら、銀河系統一総指令部のレジオ・ハッカ司令官が、エリダヌス座イプシロン星から視察にやってくるからです。側近のコッツ参謀からのテレパシー連絡がありましたから間違いありません。もし視察団が核ミサイルの存在を発見したら、我々は銀河帝国に敵対する凶悪な原始人とみなされます。そうすれば人類抹殺プログラムが始動してしまうでしょう。人類滅亡の危機なのです。


・・・・・・・・・・・・・・(抜粋おわり)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


論理として筋道は通っており、結論の「核兵器を廃絶せよ」というメッセージも妥当。しかし、私たちは「銀河系統一司令部のレジオ・ハッカ司令官」の存在を確認できませんし、情報の出所は<テレパシー連絡??>ですから、正しいとも間違っているとも言えません。

現代科学では、テレパシーを公理として認めておらず、上の意見の根拠の部分が信頼できませんね。したがって、レポートに上のような主張を書いても評価されないでしょう。ライトノベルや創作の文章なら別ですが。


このように、レポートや論文に書く文章では、意見の客観性というものが問われます。詳しくは、岩田氏のWebを見て下さい。

Web:iwatamの個人サーバ から、「議論の精神」より一部抜粋
 http://iwatam-server.sakura.ne.jp/software/giron/giron/ar01s03.html

2012年

5月

05日

エキサイティングな時代2

日本は、自殺者が毎年、3万人を超え、世界の中で、勉強は比較的できる子供が多いけど嫌いと感じている比率が高い。学校では、周りの空気を読むことが求められ、少しでも目立つと、出る杭が打たれるように、いじめが発生する。TVをつければ、今日も経済ニュースは、韓国の躍進と共に、日本の家電メーカーの衰退を報じている。

 

このように、とにかくネガティブな状況を挙げればきりがないでしょう。

大人は閉塞感を感じ、子供は敏感に重苦しい空気を感じ取る。就職率が実質60%という現状を聞けば、大学生も、恐らく息苦しさを感じているに違いありません。

ここはいったん、視点を変えて、外国(人)と日本(人)を比べるのではなく、昔の日本(人)と現代の日本(人)を比べる思考実験をしてみましょう。

恐らく、その意図は違いますが、<ちきりん>さんが、上手に昔の日本人と現代の日本人が置かれる現状を鋭く分析してくれています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 平成生まれの人 「就活が大変すぎる……。こんな時代に大学を卒業するなんてホントに不幸だ……」
 ↑

昭和初期生まれの人 「オレの若いころは親からの仕送りなんかなかった。大学に行くために東京に出てきても、夜も寝ずに必死でアルバイトして、むしろオレの方が親に仕送りをしてきたんだ。そんな状態でもオレは幸せだった。今の若者は親から仕送りをしてもらって、大学を卒業してからも援助してもらっている奴もいる。それで不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
明治時代生まれの人 「オレの若いころは、田舎から東京に出るなんて不可能だったよ。その上、中国と戦争するわ、ロシアと戦争するわ、そのたびに赤紙が来て徴用されるしさ。でも、そんな状態でもオレは幸せだった。昭和生まれの人はせいぜい疎開したくらいで徴用もされてない。親を田舎に置いて都会にも出ていける。それで不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
江戸時代生まれの人 「東京に出る? ああ、江戸のことか。でもオレの若いころなんて、そもそも移動の自由がなかったんだ。明治時代なら関所ももうなかったんだろ? それだけじゃないよ。江戸時代は身分制度があって職業選択の自由もない。名字さえないし。それに鎖国してるから、旨いモンも少なかったしな。何の自由もなかったけれど、それでも俺たちは幸せだった。牛鍋やカステラを食ってる明治時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
戦国時代生まれの人 「オレの若いころは毎日が戦(いくさ)の日々だった。いつ上杉勢が攻めてくるか分からないし、いったん戦となれば、殿のために命を捧げるのがオレたちの人生だ。それでもオレは幸せだった。江戸時代なんて剣の訓練もしょせんは遊びの平和な時代だろ。参勤交代で命を落とすわけじゃないし。そんな江戸時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
奈良時代生まれの人 「オレの若いころは実力でのし上がるなんて不可能だった。そもそも貴族以外は人間扱いされず、ドデカい大仏を作るからと徴用されたりする。平民はいくら優秀でも貴族にはなれない。それでもオレは幸せだった。でも、戦国時代は実力社会だろ? 実際、秀吉は百姓から太閤様にまでなったんだし、努力が報われるいい時代だよ。そんな時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
弥生時代生まれの人 「オレの若いころは律令制なんてなかった。政治も経済も、卑弥呼とかいうおばちゃんが鹿の骨を焼いて呪術で決めていた。しかも運が悪いと祭祀の時に“生けにえ”にされちゃうんだぜ? そんな世の中でもオレは幸せだった。奈良時代なら律令制度が始まってるから論理の通じる時代だろ? そんな時代の奴が不幸なはずがないじゃないか」
 ↑
縄文時代生まれの人 「オレの若いころは稲作なんてなかった。だから、食料は毎日山や川に探しに行く必要があったんだ。食料が手に入らない日が続くと仲間がバタバタ餓死してしまう。だから毎日、生きるために必死だった。それでもオレは幸せだったよ。弥生時代なら米作が始まって高床式倉庫もあったんだろ? そんなんで不幸なはずがないじゃないか」

<出典>
— Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!:最近の若いモンはダメだ! オレの若いころはもっと大変だった
 http://t.co/a19FQyOb

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(以上、転載終わり)

心の持ち方として、人と比べるのではなく、昨日の自分、1ヶ月前、1年前
10年前の自分と比較して成長したかどうかを比べる、というのがありますね。
こうして、時代をさかのぼってみると、現代人は、縄文人、弥生人、奈良時代の人、・・・昔の人と比べると、いかに幸せなのか(_もちろん個人が置かれた状況によって、幸不幸は違うけれど、 )ということも少し感じることができます。歴史を学ぶということのひとつの効用とも考えられるでしょう。

 

2012年

5月

03日

データ、情報、知識の関係

レポートや論文に必要なデータや情報ですが、まず、ことばとしてイメージをしておくとよいでしょう。難しい定義より、まずはメタファー(比喩)として見ると、下の図のような理解がわかりやすいでしょう。

 

ケーキ作りを例にすると


まず、データというのは、卵や小麦粉などの材料そのもの

次に、それらを加工して スポンジケーキや、メレンゲなどの

基本的な構成要素に作り上げたものが情報

さらに、構成要素をしっかり組み合わせ、飾り付けた物が

プレゼンテーション

これで情報は整いました。

最後に、この情報(プレゼンされたもの)を、しっかり食べて消化

吸収したら、知識になります。(PCならクリックで拡大可)

<出典>

ビジュアルシンキングせかいをまるくする。.データが知識となるまでを表現したインフォグラフィック「DataCake」 
URL: http://www.visualthinking.jp/archives/2905

 

大切なのは、情報はWebにあるように、あふれているけど、それを知識としてどのように、どこまで取り入れるかはあなた次第ということですね。

2012年

5月

02日

大学の先生が運営するサイト

ここでは、広く大学の先生が公開しているWebサイトを紹介します。
大学でのレポート・論文の書き方や学習・研究の進め方など
お役立ち情報を、石井が見つけ次第、紹介していきます。 

 

●舘野泰一先生のWebサイト

先生は、東京大学大学院で「大学生・社会人」を対象にした研究をされています。本の読み方、まとめ方など、大学生の学び方に関する記事を多くまとめてくれています。

【大学生・院生向け】文章の読み方・書き方・考え方・発表の仕方まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133342163910863801

大学授業(リテラシー演習)の補足情報まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133421745251407201

2012年

5月

02日

単位を意識しよう

大学に入って高校までと違うのが、単位制でしょう。


みんな、授業だけ出ていれば何とかなるって思ってませんか。
そんなに甘くないです。

甘くない その1)

文科省によると、1単位とは45時間の学修のこと。
ふつう大学では、半期15回授業の授業ひとつに2単位を与えています。
つまり、ひとつの授業では、45×2=90時間、勉強することが期待されています。

授業だけでは、90分×15回=22.5時間 


ですから、後の67.5時間は、予習・復習や宿題などにあてることが

期待されています。これは、ある意味、あたりまえのこと。
授業の内容を整理し、消化して能力や知識にしなければ意味がありません。

大学は国立にせよ、私立にせよ、国から補助金を

受けています。つまり、国民は大学生に勉強することを求めているのです。

 

甘くない その2)

いま、中国や韓国のエリート大学では、朝、おきてから夜、寝るまで

勉強につぐ勉強です。このグローバル化の時代、将来、彼らと競争する必要があります。

ユニクロ、楽天などの企業では、社内の公用語を一部、英語にしていますね。中国人、韓国人の大学生の中には、TOEIC900点なんてざらにいます。


日本の大学生の多くは、授業に出席するというアリバイさえ作ればいいと
考えています。しかし、グローバル化時代では、語学や資格など、知識やスキルをいかに身につけられるか、つまり成果主義が問われている時代なんだということを意識して欲しいと思います。

3年生になって、あわてても遅いのは明白ですね。

 

結論:

授業は出席するだけ、というアリバイ作りではだめ。

知識を身につけ、スキルを磨くために、予習・復習・宿題をしよう。
ひとつの授業で、最低でも90時間以上の時間を費やす必要があります。 

その裏付けがあっての「単位」になります。

 

2012年

5月

02日

レポートのタイプ(課題の種類)

レポートにはタイプがあります。

一般に、大学で出されるレポートを分類すると次のようなタイプに分けられるでしょう。 それぞれいついて課題が求める内容を確認しておきましょう。(PCではクリックして拡大可)

1.授業カード/質問カード

→授業中や授業の終わりがけに、授業のまとめや、授業についての感想、質問などを書く、比較的短い時間で書く短い文章のこと。レポートという程のものではなく、出席確認も兼ねた、つぶやき的なコメントと考えてよい。 

 

2.ブック・レポート/課題図書レポート/書評

→授業で取り上げることがらの学習を促す目的で課される文章作成課題のこと。たとえば、授業に関連した課題図書や課題論文を読み、その内容をまとめたうえで、それについての意見、批評、疑問、感想などを書くもの。次の3.の代わりに課されることも多い。

 

3.学期末小論文/期末レポート

→学期末の最後の仕上げに書かれる、さまざまな小論文のこと。授業内容や関連事項の総仕上げの意味がある。卒論の準備や練習のために、論文の形式と構成(序論・本論・結論、引用の書式)で書くことが求められることも多い。

 

4.観察、実験、実習などの報告

→主に理系の学科で求められるものだが、人文・社会系でも果たされる課題。科学実験や観察、さらには実習をおこなったときに、その計画から結果までを報告するために書くもの。3.にある学期末小論文/期末レポートとして課される場合も多い。

 

2012年

5月

02日

ブック・レポートの書き方

ブック・レポートとは

ブック・レポートとは、指定された文献(本や論文)を熟読し、内容を要約したり、著者の主張や論点をまとめたりするものです。課題図書レポートまたは読書レポートとも言います。それに加えて、意見・感想が求められることもあります。

 

授業で扱うテーマの主要な文献を読ませたい。テストで計れない総合的な理解を見たい。意見や感想などで受け止め方を見たい、などの意図があります。

 

書式は、教員から指定があればそれに従います。自由な場合、たとえば図のような書式を考えるといいでしょう。(PCではクリックして拡大可)

何を書くか?

一般的には、下にある内容を書きます。


0.表紙・名前・所属・学年など  ・・・レポートの書誌情報 
1.読む本の書誌情報 
   1)著者名  2)書名  3)出版社名  4)出版年 
   
2..客観的な要約・紹介 
  →自分の意見を交えないこと。 
  →章ごとの要約だったり、大切な部分の要約のみなど、 
    要約の仕方は、さまざま。指示に従う。  

3..著者の主張や論証についての、これまでの一般的な見方 
  →著者の主張・意見、または論証の仕方について、 
    社会で、これまで一般に言われている位置付けを書く 
  たとえば、 
     なぜ、分子生物学が注目されるようになったのか 
     分子生物学が社会に与える影響は何か   
     この本がなぜ、メディアで取り上げられたのか

(4.)自分の意見・解釈、評価などのコメント 
  →ここは指導教官によって指定はさまざまです。ない場合もあります。 

    感想でいい場合もあるし、意見を書け、という場合も。 

まとめるだけだと、2だけになります。3や4を考えてください。 

<参考>
河野哲也.(2002).レポート・論文の書き方入門第3版.慶應義塾大学出版会.(⇒上記を元に、石井が、修正を加えました。)

要約の仕方

ブックレポートにおける要約の仕方については、次の2つがあります。

 

1.文献全体を要約する(縮小版を作る)

1章からの内容を章ごとに、1、2の段落にまとめます。文献全体の「縮小版」を作るイメージです。

 

2.重要な論点だけを要約する

全体をまとめるのではなく、「著者が最も主張したい点は何か」「主張は、どのように方法論や根拠をもとにしているのか」「学生(=あなた)が疑問に思う点、反論したい点」などに」しぼって要約します。

後で、意見・感想・批評が求められる場合は、それらに関する部分を要約します。

 

2012年

4月

26日

アイディア・ビット法

アイディア・ビット法
以下は、「ヒットを生み出す発想法スーパーガイド’98、日経ビジネスpp.40-41」を参考にして、レポートの着想に合うように説明を修正したものです。

IB(アイデア・ビット)法とは米国の創造性開発の研究家、カール・グレゴリーの発案した発想法。アイデアは、どこで思いつくかわからないのでヒラめいた時に、アイデアをカードに書き込んでいく。やり方は以下のとおり。

<やり方>
(0)約10×5センチ大のカード(レポート用紙、ポストイット、単語カードなど)を100枚ほど用意し、あとは1枚のカードに発想・アイデアをひとつだけ書いていく。番号・見出しなどで分類しやすくする。

いつ何を書くか。
(1)日常会話で聞いた情報を書く
   ・・・友人との会話、誰かの発言、簡単な取材など
(2)街で思いついた情報を書く・・・電車・バスの中で、歩きながら
(3)メディアの情報を書く
   ・・・論文・本などの記事&引用情報(著者、出版社名)
(4)計画、スケジュールを書く
   ・・・いつまでに何をするかなどの情報も書く
(5)データの整理方法を書く
   ・・・集まったカードの整理・活用方法のアイデア

<ポイント>
思いついたことはすぐその場で書いていくことが大切。脈絡がないと思われるものでも何でもよい。後で並べて見比べて、いらなければ捨てればよい。カードに書き込むので持ち運びや整理がしやすい。また、細かいルールや使い方が規定されていないので、やりやすい。KJ法など他の有力な発想法の原点と呼ばれる方法である。

東京海洋大学「表現法クラス」では、いわゆる「京大式カード」などの紙を使って、「情報カード」として紹介しています。もちろん、IT時代の今ですから、PCのソフトなどもありますが、手書きで紙の束を作ることが大事。なぜなら、持ち歩けるし、あとで並べ替えたり、島を作ったりするのに便利だからです。

 

上は引用したい情報やデータの例。下は、アイディアを書き綴ったものです。

 

アイディアとは思いついたことで、後で使えそうなことなら何でもOKです。

思考マップで紹介したように、後で調べたい事、今後の行動予定などを書いてもいいでしょう。後で、いらなくなったら捨てれば良いと思います。

2012年

4月

26日

思考マップ

思考マップ
単語からの連想で、イメージをふくらます発想法として定番の発想法です。まず、紙の真ん中に、何かひっかかるキーワードを書きます。それをもとにイメージをふくらませ、キーワードのまわりに、新しく、思い浮かんだアイディアの塊(単語、フレーズなど)を書いていくというものです。

<やり方>
まず、A4サイズの紙とペンを用意する。
①紙の真ん中にテーマを書いて○で囲む 
②そのキーワードから思い浮かんだ言葉(単語レベル)を周りに書いて線でつなぐ。
③さらにキーワードや②で思い浮かんだ言葉の周りに、連想した言葉と線をつないでいく。
④紙がいっぱいになったら、書いたキーワードを取捨選択する。書いているうちに、中心的に取り上げたいキーワードが変わるはず。今、いちばんとりあげたい言葉を選び、これを別の紙の中心に書き、①に戻る。この①から④までを納得いくまで繰り返す。


※下に「水質汚染」をキーワードにした例を書いておきます。(PCなら、クリックで拡大可能)

<注意点>
→この段階では発想を膨らますことが目的。とにかく量が勝負。制約を考えず、発想は宇宙にまで。
→線の意味は「関連」「逆」「例」「上位-下位」「原因-結果」など、さまざまな関係を意味する。
→線が増えてきたら、序々に整理しよう。

例「水質汚染」で思考マップを作る
例「水質汚染」で思考マップを作る

<解説>

上のマップについてですが、(PCならクリックで拡大可)

●右上にあるように、個人的な体験や怒り・いきどおり等を書く

●左上のように、今後、調べたい事を書いても良い

●左下のように、分類やカテゴリー分けを試みる

●右下のように、対立軸を考える

●(さらに右側下)テーマの候補も考えつけば理想的

2012年

4月

25日

クリエイティブ・リーディング

ここでは、クリエイティブ・リーディングという方法を説明します。

知識が何もないところからは、いいアイディアは生まれません。ですから、まず、担当講師から指定があった基本文献や、新書など、資料を読みこむことからスタートしなければなりません。但し、読み方にはコツがあります。レポートのテーマを考えつくための読み方を、クリエイティブ・リーディングと言います。

<やり方>
*論旨の大まかな把握
課題文(⇒ここでは、読んでいる資料)をざっと読み、筆者がどのようなことを言おうとしているのかを大まかに理解する。

*筆者の意図・立場の推測
筆者がどのような意図で(どのような立場で)課題文に書かれているようなことを述べているのかを推測する。

*課題文の背景の推測
課題文で扱われているような問題や事柄が、どのような社会的背景と関わっているのかを推測する。

*論述主題の発見
課題文をもう一度ていねいに読み直しながら、筆者の考え方やものの見方、具体的な事例などを手がかりにして、自分が書く答案の論述主題(⇒論文のテーマ)や論点・視点・具体例を発見する。

<引用>
-小論文入門.(2004).―10日で小論文の基礎完成―.河合出版
(⇒・・・)内は、石井が加筆しました。

2012年

4月

25日

テーマを決める発想法(具体例)

発想法の具体例

テーマを決める発想法>では、発想の三段階(前期、中期、後期)について解説しました。この発想段階に応じて、次の発想法を紹介したいと思います。

①初期段階  
クリエイティブ・リーディング思考マップアイディア・ビット法 

②中期段階 
→構想マップ、KJ法、「問いの集合」リスト利用法

③後期段階 
→RPG法、ビリヤード法、否定の否定、「問い-答え」構成表

では順を追って説明していきましょう。
ただし、この初期・中期・後期というのは、あくまで目安であり、どれを、どの順番で使えばいいかは、専攻分野によって、あるいは思考方法についての好みによってさまざまである、ということをお断りしておきます。

2012年

4月

24日

テーマを決める発想法

東京海洋大学「日本語表現法」授業から
東京海洋大学「日本語表現法」授業から

小さいレポートにせよ、卒論にせよ、論文でオリジナルのテーマを設定する作業は、論文作成の<かなめ>ですね。 着眼点がいいと、先生にも認められるし、いい評価につながるけど、 そんなに簡単に考えつくものではないでしょう。 


では、どうすれば自分なりの「学問的な問い」を見つけ出し、表現できるのか。ここではテーマを<捻出する>ということばを使いたいと思います。

テーマを考える、ということは、「ひらめく」というよりは「うんうん唸って考え出す(=捻出する)」という作業だからです。これは、いわゆる発想法の問題であり、これまでにも、いろいろと有効な方法が提案されています。
(図は、マップを使った発想法。pcではクリックして拡大可)

ここではテーマを決めるための発想法について説明しましょう。


わたしは、発想法には初期・中期・後期の発展段階がある、と考えています。

発想の発展段階  


①初期段階
はじめに、情報を集め、現象をよく見つめる段階があります。

この段階では二つの視点が必要です。まず基本資料に、ざっと目を通しながら、どこにどんな問題・議論があるか「眺(なが)めわたす」視点。鳥が高い所から眺める巨視(きょし)型の視点と言ってもいいし、望遠レンズで広くズームアウトした状態で、思考を広げる(=発散させる)見方と言ってもいいでしょう。

次に、「眺めわたした」情報の中から、論文に必要な情報を、嗅(か)ぎとり、注目する視点が必要になります。虫になったつもりで顕微鏡で細かい点を見つめる微視(びし)型の視点と言ってもよいかもしれません。具体的には、取り上げたい現象・原因・社会への影響・これまでの主な議論を拾い出し、テーマになりそうなところに焦点をあてる(=ズームインする)視点ともいえます。

この両方の視点を交互に使い分けながら資料を読んで考え、考えては読むという作業を繰り返していきます。集めた資料で焦点化した部分や、考えながら思いついたことは、かたっぱしから記録に取っておくのがよいでしょう。後で読み返しながら考えると効果的だからです。

②中期段階
次に、ある程度、情報収集すると、情報どうしを結び付け整理する段階が来ます。集めっぱなしでは、データがたまっていくだけで、かえって混乱してしまうからです。資料がたまってくると、それらの資料をうまく整理して関係づけなければならなくなるはずです。

PCのワープロ操作に慣れているキミなら、情報を整理するために、集めた文書を、カット&ペーストし、並び替えて加工するイメージです。また、みなさんの中には、テレビ番組のガイドを見ている人も多いでしょう。例えば、新作ドラマを紹介する時、登場人物の関係を図解化したものがあるはずです。そこでは主な登場人物同士が線で結ばれて、関係が説明されています。これを作ってみるのです。

発想の中期段階をまとめると、次のようになります。
初期段階で集めた「現象・原因・社会への影響」や「これまでの主な議論など」の記述を、キミの意見や解釈などを込めて並べかえたり、線でつなぎ、(=これをマッピングと言います。)それらの相関図を作る視点が必要になってくる、ということです。

<水質汚染>をマッピングで発想
<水質汚染>をマッピングで発想

③後期段階
発想の前半では、断片的な単語レベルだった思考の固まりも、基本資料を読み込み、自分なりに考えていくと、いくつか文レベルの固まり(集めた資料データ、引用、疑問点、キミの意見、ある意見に対する反論など)になるはずです。

これらを意識化・言語化し、整理して、キミなりの議論を作り上げ、その議論を、十分、小さい(それでいて課題にふさわしい)テーマにまで成型するのがこの段階です。言い換えると、レポートにふさわしい「問い-答え」の形に収束させるということです。初めはあいまいだった「問い」同士の関係も、優先順位や関係が整理され、見やすい形で構造化(=視覚化)できればしめたもの。

この段階まで来れば、キミなりの新しい視点・解決法・課題の発見につながり、問題提起らしきものが見えてくるはずです。さらに、専門科目の中で、他の人が指摘していない未発見の「問い-答え」が言語化できて、それが意義として認められれば評価も高くなり、理想的でもあります。 

 

 

2012年

4月

23日

説明のデザイン

2,3分で、何か類似したものの比較・対比の説明をする際、

ぜひ覚えておきたい「説明の構成」の仕方を挙げておきます。

 

私が説明のデザインと呼ぶもので、PREPを基調としつつ

話の予告、導入、問題提起、内容、クロージングといった要素を持ち、

これに基づいて説明すると、わかりやすく記憶にも残りやすくなります。

アドバイスとしては図で示した赤字の部分を意識するとスムースな説明が

できると思います。

 

2012年

4月

23日

自己紹介における評価基準

—本日、杏林大学の授業にてパブリックな自己紹介の練習をしました。
30秒バージョンでは、ほとんど自分の属性情報が中心ですが
なかには、すっかり自分らしさを演出できた学生もいたように
思います。1分バージョンではかなり自分が打ち出せるので
頑張って欲しいと思います。
口頭で行う自己紹介における評価基準を出しておきます。

  • 短すぎ/長すぎ、はないか?
  • —ことばづかい・文法で間違いは?
  • —独自性・新規性があるか? 
  • —遊び・楽・逃避を思わせないか?
  • —<取り組んでいる>ことの意義は何?
  • —知らない人への配慮があるか?
  • —印象に残るか/効果的か?
 

このうち、独自性・新規性とは、聞いている人の時間を割いている

わけだから、楽しませる/出身地情報/魅力・個性をしっかり出そう

というものです。

 

また、遊び・楽・逃避を思わせる内容があると

『がんばっている』自分感が出ず、軽薄な人と思われるので

注意しましょう。

2012年

4月

23日

自己紹介(aboutme)を作ろう

新学期、自己紹介する機会が多いと思いますが、今後、バイトの面接だったり、就職活動だったり、卒論インタビューのお願いだったりと、社会人と話す機会も増えます。そのときのために、パブリックな自己紹介をしっかり作っておきましょう。

 

パブリックなものは、「できる自分を1.5倍増しに演出」します。

 

一般的な自己紹介の材料は

 

—名前、出身、職業(身分)
—現在、住んでいる町・環境
—趣味・余暇の過ごし方
—家族のこと
—性格、人が持つイメージ
 
などが多いと思いますが、公的な自己紹介は下の感じに
なるでしょう。

—名前、出身、職業(身分)
—所属学部、専攻の紹介
—現在、取り組んでいるproject

 (または、関心事/研究テーマ)

—能力・特技・資格(含む予定)
—信念・モットー(信条)
—将来、取り組みたいmission
 
—1分バージョンの他に、2分・3分バージョン、さらには
書面での書き言葉バージョンを考えておきましょう。

2012年

4月

20日

早めにPC環境を整えよう

PCの基礎的な操作能力
21世紀の大学生にとってPCの操作能力は必須のスキルでしょう。1)電子メールでのやりとり、2)インターネットでの情報収集、3)ワープロソフトでの文書作成、などのスキルは早急に(できれば1年生の1学期のうちに)、一定の水準に達して欲しいと思います。大学の先生によっては、レポートの提出は電子メールでしか受け付けないという場合も少なくありません。

メールは携帯・スマホが中心というキミも、パソコンでの電子メールでファイルをやりとりする必要がでてきます。つまり、キーボードでのタイピング・スキルが必要になります。キーボードを見ないで打ち込む、いわゆるブラインドタッチである必要はありません。しかし、人差し指でキーボードを探している状態ではダメ。また、紙に書いて考えて、できた原稿をPCで清書するという使い方しかできないのも効率的ではありません。むしろ、キーボードをたたきながら考えて、考えながら編集するというのが理想です。

PC、プリンター、ネットワーク環境

今は、どの大学も情報センターなどの名称でパソコンが自由に使えるはずです。しかし、時間帯によって込み合ったり、印刷に制限があったり、など不自由も多いです。できれば、自宅にパソコンとプリンターがあって印刷できる環境があった方がよいでしょう。また、情報の検索に必要なインターネットの環境も必要です。いまは、Wifiや光通信など高速・大量データのやり取りができる時代。ネットワーク環境もできるだけ早く整えましょう。

2012年

4月

20日

レポート作成能力は、就活に必要

私たちの社会には、時代に応じて、社会生活に入っていくために必要最低限レベルの能力というのがあります。かつて、字はペンで書き、FAXと電話ができれば、最低限、就職ができた時代がありました。ところが2000年あたりから、SONYや日立など、就職時にインターネットのURLでしか受け付けない、という会社が出てきました。(世界をリードした大手家電メーカーが2012年現在、軒並み赤字というのも皮肉です。)

つまりネットの検索が出来てメールでやりとりができるのは当たり前。のみならず、最近は、FacebookやTwitterを使って就活という時代になっています。ちなみに、3年後の就活では文章課題が目白押しです。自己分析、エントリーシートや自己PR文、(会社によっては)小論文などは、就職時の提出書類の定番です。

 

かつて、大学を出ていれば何とか、就職だけはできた時代もありました。今、大卒の就職率は表面上8-90%ですが、実質的には6-70%です。このグローバル市場主義経済では、われわれの人生は、知識や知恵、コミュニケーション技術の有無によって決定されるように変質してきています。スキルのない大卒と比べたら、実力のある歌手、ダンサー、芸術家、シェフなどの方が収入が高かったりします。


たとえ、歌手や芸術家のような才能がない、と思っているキミも、せっかく大学に入ったのだから、知識とスキルのある大学生になって欲しい。逆に、知識とスキルを持った大学生は、ふつうの歌手やシェフに比べれば、まだ社会生活で能力を発揮する場があるはず。専門知識を、しっかり吸収し、批判的な思考で、この時代をどう乗り切るか考える思考技術を獲得して欲しいと思います。レポートの作成は、その技術獲得の絶好の練習機会になるのです。

2012年

4月

20日

レポートを書くメリット

レポートを書くことに、どんなメリットがあるのでしょうか?大学生にとってのレポートを書く意義は、私が考えるに・・・

1.自分が成長する充実感を味わえる
まず何よりも自分が8書いたものが形になるのは楽しいこと。わたしの場合、特にレポートをワープロで初めて書いたときは、文書がきれいに仕上がり、プリンターから印字されていくのを目の当たりにしたときに、とてもわくわくしました。何だか自分の能力がとても高まったように思えました。


人間は自己実現したい、自分を高めたいという欲求を持っています。レポートを通じてぜひ成長を実感してください。但し、やらされていると思って書いていたらこの充実感はありません。将来、役にたつんだと自分に言い聞かせて主体的に、レポートに取り組んでください。

2.ものの見方・考え方が深まる

あるテーマについて深く調べることによって、抽象的な概念を扱えるようになり、複雑な議論ができるようになります。これは社会問題を自分なりに理解していく第1歩であり、さらには社会参加への第1歩にもなります。

これができるようになると、1.と同じで成長した証拠。今後、卒論を書くための能力や、就職した後に業務を遂行する(=仕事ができる)能力をつけるための準備になります。言ってみれば、アマチュアがプロに、しろうとが専門家になるためのトレーニングでもあるんです。

3.段取り能力が高まる

何をするにも、見通しを立てて計画的に行うという段取りの力は、あらゆる仕事に必要な能力です。2~3週間、あるいは数ヶ月かけて文章を仕上げるということは、長期プロジェクトを1から最後まで自分でやり遂げる、ということです。将来、卒論を書き上げたり、仕事をやっていく上で十分、力を発揮する能力ですから今のうちから身につけておきましょう。

4.PC操作、テーマ設定、情報収集、文書作成などの能力がつく

私たちの社会には、時代に応じて、社会生活をしていくために必要な最低レベルの能力というのがあります。かつて、字はペンで書き、FAXと電話ができれば、最低限、就職ができた時代がありました。ところが、今や、twitterや Facebookで就職活動する時代になっています。PC操作能力は、レポート作成の前提ですし、就職時の必須能力になりつつあります。また、テーマ設定、情報収集、文書作成などの能力は、21世紀に必須の能力です。大学生1年生のうちに必ず身につけておきましょう。

5.単位を取得するための必要条件

レポートは、授業で紹介された概念や知識が理解されているかどうか試すために、課題として出されることが多いのです。勉強したかどうかがレポートの質に反映されるので付け焼刃はききません。レポートの課題が出たら、自ら単位をものにし、自分の能力を磨くいい機会と、前向きに捉えて欲しいと思います。

2012年

4月

12日

参考書図書およびWebサイト

新学期が始まったばかりのこの時期は、専攻分野の専門書を読むことで手一杯かもしれません。しかし、5月からは、レポートの課題も増えるでしょう。そこで、レポートを書くのが初めてという人に、おすすめ図書や参考になるWebサイトを紹介しておきます。  

 

入門編

1)湯浅俊夫.(2006)書ける!小論文 図解ノート.旺文社.

→大学受験用だが、序論・本論・結論のアウトラインによる実例入り解説が充実。小論文やレポートが初めてというキミにおススメ。

 

2)石井一成.(2011)ゼロからわかる大学生のための

レポート・論文の書き方.ナツメ社.

→宣伝になりますが、私が書いた本です。大学1、2年生におススメ。実例つきの解説で、特に書くプロセスや日本語表現の留意点がわかると思います。

 

3)Web立教大学レポート作成ガイド

→立教大生への入門解説。大学のHPには、結構、レポートの書き方の解説コーナーがあります。検索サイトで、「レポート 書き方」などで検索してみよう。    

 

中級編

3)小笠原喜康.(2002)大学生のためのレポート・論文術.講談社現代新書.

→書き方の決まり(書式、表記、引用、記号の使い方)が詳しい。事典やマニュアルとして、卒論まで、じっくり身につけたい人におススメ。

 

4)戸田山和久.(2002).論文の教室 -NHKブックス-.日本放送出版協会.

→論文の作成ステップ、テーマ設定の方法、論証の方法、日本語の表現など学ぶ点が多い。

 

その他、立教大学の図書館ブログでも、いくつか紹介されています。

図書館ブログ 

 

<大学図書館情報>

大学の図書館では、図書の情報以外にも、検索の仕方や簡単なレポート作成の手順など、お役立ち情報を紹介してくれています。

 

筑波大学

http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/w5lib/?m=201202

 

東京海洋大学附属図書館・・・授業や研究用のいろいろなリスト

http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/list/

 

近畿大学

http://www.clib.kindai.ac.jp/img/pdf/guide16-report.pdf

2012年

4月

12日

意見/感想/批評・書評の違い

さて、レポートの課題では、「あなたの意見を書きなさい。」と指示されることがあります。ここでは、意見、感想、批評(書評)などの言葉の違いに注意をはらいましょう。

 

意見

 ある事柄に関し、論点(=対立・不一致・矛盾・未解決etc)が与えられ、その論点に対する意見、すなわち、是非(正しいかどうか)、賛否(賛成か反対か)、真偽(本当かどうか)、適否(適しているかどうか)などが求められます。自分の立場を決めて判断をし、根拠を挙げて説明する(=主張する)ことが求められます。論点は、自分で設定することもあります。実は、「意見」の辞書的な意味は、次にある「感想」を含む場合も、ありますが、レポートに書く主張としての意見は、感想とは意識して区別した方がいいでしょう。

 

感想

 主に、心に浮かんだ思いや感じ・印象のことです。「意見」とは違い、好き嫌い、美醜(美しいと思うかどうか)なども含み、自分の体験や価値観からみて、どう感じるのかという主観に重点があります。ですから、本を読んで強く心に感じたこと、思いついたことを書けばよいのです。しかし、気をつけたいのは、指導教官によっては、「感想を書け」という指示であっても、上の「意見」や、次の「批評」を求めている場合もあるので、必ず、課題の意図を確認してください。

 

批評・書評

 批評は、辞書の定義では「ものごとの善悪・美醜・是非などについて論じること(広辞苑第五版)」とあります。書評は、ある本が読むのにふさわしいかどうか批評しつつ、紹介することが目的の文章です。ですから、「意見」や「感想」を交えつつ、本の中の本質的で重要だと思う部分を解説することが求められます。書評の中には「要約1+意見、要約2+感想、・・・」の形で、要約と意見・感想が分けられず、ひとつの文章になっているものもあります。主要新聞の日曜版には書評ページがあるので参考にすると、よいでしょう。

 

2012年

4月

12日

大学でよく出される文章課題

大学の授業でよく出る文章課題について説明しておきます。大きく分けて

次の4つが多いと思われます。

 

1.授業カード/質問カード

→授業中や授業の終わりがけに、授業のまとめや、授業についての感想、質問などを書く、比較的短い時間で書く短い文章のこと。レポートという程のものではなく、出席確認も兼ねた、つぶやき的なコメントと考えてよい。 

 

2.ブック・レポート/課題図書レポート/書評

→授業で取り上げることがらの学習を促す目的で課される文章作成課題のこと。たとえば、授業に関連した課題図書や課題論文を読み、その内容をまとめたうえで、それについての意見、批評、疑問、感想などを書くもの。次の3.の代わりに課されることも多い。

 

3.学期末小論文/期末レポート

→学期末の最後の仕上げに書かれる、さまざまな小論文のこと。授業内容や関連事項の総仕上げの意味がある。卒論の準備や練習のために、論文の形式と構成(序論・本論・結論、引用の書式)で書くことが求められることも多い。

 

4.観察、実験、実習などの報告

→主に理系の学科で求められるものだが、人文・社会系でも果たされる課題。科学実験や観察、さらには実習をおこなったときに、その計画から結果までを報告するために書くもの。3.にある学期末小論文/期末レポートとして課される場合も多い。

2012年

4月

12日

レポートとは何か?

新学期、始まった段階でまだ、課題に取り組む時期ではないと思いますが大学のレポートについて基本的なことを書いておきます。まずは、レポートとは、どんな文章か、その定義です。

 

レポートとは何か  


実社会においては、「(調査)報告書」とも呼ばれ、たとえば、企業活動に関する事実関係の調査、顧客への提案などが目的の文書であり、官公庁においては、たとえば、「経済白書」「防衛白書」などのように政策上の現状や問題点の把握、および今後の提言などが目的の文書です。
 

これに対し、大学生のみなさんが取り組む「レポート」は、大学の授業で担当教員が課題として出すもので、「教科内容の深い理解」や「卒論作成の予行演習」などを目的とした文書です。一般教養の科目から専門科目の授業まで、テストと並び、成績評価の対象として大きな割合を占める課題です。

 

詳しくは、こちらへ →「レポート・論文の説明」

2012年

4月

05日

レポート・論文とは何か?

さて、一口にレポートや論文といっても、使われ方によって、その意味するところは違います。そこで、似ている文章も含め、ことばの定義を整理してみましょう。

まず、作文や小論文。
私たちは、子どもの頃から数多くの作文を、書かされてきました。作文、小論文、レポート・・・普通はこの順番で出会うと思います。

「作文」
作文は、自分の経験や、感じたこと、考えたことの主観を文章にしたものです。小学校では、書き手の思い(感動、発見、驚きなど)や夏休みの出来事などを書きました。そこでは、事実や出来事を説明的に描写することが目的の文章が必要でしょう。また、その後に、感想や思いを表現する文章が続くでしょう。

「小論文」
小論文は、大学入試や就職試験の科目としてなじみのある言葉ですが、その内容はさまざまです。あるテーマについて、現象の原因を分析したり、対策を考えたりします。国語や英語の要約をやらされたり資料や図表の読みとりをする場合もあります。

小論文では、事実や出来事を説明的に描写することや、現代社会を読み解く重要語の説明が求められます。あなたの意見や主張が求められる課題であれば、「書き手の立場(意見)を論理的に説得する文章」となります。
しかし、小論文は、入試時の短時間、あるいは数日の期限で書くものであり、大学の授業の課題として果たされるレポートとは、やはり種類が違うものと言えるでしょう。レポートの文章は「作文」でもないし、入試の「小論文」でもないわけですね。

「レポート」
<レポート>とは、大学の授業で触れられる中心的話題を扱い、資料の読み取り能力や論理的な思考力、そして客観的な視点と文章力が試されるものです。

タイプとしては、小論文にも必要な「書き手の立場(意見)を論理的に説得する文章」と言えます。小論文と違い、学問分野で重要とされる概念・現象・問題点から自分なりのテーマを設定し、(あるいは与えられ)、一学期の長い期間をかけて調べ上げ、調べたものを練り直す。
 
レポートは、このように少し手間と労力のかかる文章です。実験レポート、意見レポートなど、いろいろなレポートがあります。また、本や資料、論文を読んで、要約したり、考えた意見を書くブックレポートも、よくあるレポートです。

「論文」
では、「論文」ということばは、どうでしょうか。2つほど定義を挙げておきます。

論文の定義(その1)・・・石井(2004)の定義
 

与えられている事実・意見の《引用》に基づき、その事実・意見に対する自分の《判断》の正当性を《根拠》を挙げて主張する文章。これに対し、作文は「自分自身の《経験》に基づき、その《経験》に対する《分析》や《感想》を述べる文章」 

-石井秀明.(2004).必ず受かる小論文・作文の書き方.新星出版社.

論文の定義(その2)・・・戸田山(2003)の定義
(1) 与えられた問い、あるいは自分で立てた問いに対して、
(2) 1つの明確な答えを主張し、
(3) その主張を論理的に裏づけるための事実的・理論的な根拠
を呈示して主張を論証する。

-戸田山和久.(2002).論文の教室 -NHKブックス-.日本放送出版協会.

石井(2004)は、作文(=「自分」のことを直接書く文章)に対比させ論文(=「自分」のことを直接書かない文章)の定義を際立たせています。これに対し、戸田山(2002)の定義では、論文に欠かせない基本的な要素(=問い+主張+論証)に着目して論文を定義しています。

  学術論文や卒論は、日々の授業で書かされるレポートとは、質・量ともに違うものであることは、言うまでもありません。学術論文や卒論の方が分析と記述の量が多く、より細やかで洗練された議論が求められますし、何より学問分野における斬新さやオリジナリティ(=独自性)が必要です。

それに対し、レポートの方は、あなたの着想の斬新さよりも、授業で紹介された基本的な論点を、あなたが、どのように学習し、解釈したかが、問われます。さらに、読み手(=担当の教官)に、うまく伝わるように、いかに明快に表現できたかどうかが重要視されるでしょう。

さて、ここまで論文というものを「文章の構成」や作文・小論文・論文との違いという観点から浮き彫りにしてきました。また、レポートや卒論も、論文の一種と考え、論文の定義を挙げてみました。ここで、今までの議論をふまえて、「論文とは何か?」に対する私なりの定義を書いておきます。

論文とは、書き手の立場(意見)を論理的に説得する文章で、
以下の5つの構成要素を持った形式の文章です。

1.書誌情報・・・タイトル・著者名・著者の所属機関・作成日など
2.序論(≒テーマ、目的、本論の予告など)
3.本論 
4.結論(≒まとめ)
5.引用・参考文献一覧・・・引用した資料のリスト

また、意味内容から論文を定義すると、論文とは、

専門分野における妥当な問いに基づいて1つの明確な答えを主張し、その主張を論理的に裏づけるための<事実>や<理論>による根拠を呈示して説得・論証する文章である 

となるでしょう。

-戸田山和久.(2002). 論文の教室 -NHKブックス-.日本放送出版協会.

2012年

4月

04日

エキサイティングな時代

さて、「大学1年生の皆さんへ」では、

私たちは、エキサイティングな時代にいる、と書きました。

 

これは、今から100年前の時代と比べたら

よくわかります。

確かに、病気や戦争で命を奪われることはないし、

飢えで苦しむこともないでしょう。(保証はありません)

もっと現代である

30年前、10年前の状況と比べてみても、私たちは

グローバル化、IT化する日本で大きな恩恵を

受けているのです。つまり、まだまだ幸福に

なれるチャンスは大きく、目の前にあると思います。

 

このあたりは、外部のブログ、「かじけんブログ」に

詳しいので、よく読んでみましょう。↓

http://kajikenblog.com/?p=61

2012年

4月

02日

大学1年生の皆さんへ

大学1年生の皆さん、入学おめでとうございます。

 

まずは、新しい環境で、新しい人間関係、そして高校時代より

自律的な雰囲気の中で、ちょっぴり大人の雰囲気を味わいながら

新鮮な気持ちで勉強への決意を固めてください。

 

私たちは、今エキサイティングな時代に突き進んでいます。

これは確かなことです。

 

しかし同時に、

私たちを取り囲む環境は、少子高齢化や、グローバル経済の

中に組み込まれ、また、地震や原発問題などの難問も山積みで、

大人たちの多くは、けっこう苦しげです。

 

そんな中、私たちは何とかしてこの時代を乗り切っていかなければ

なりません。そこで、次の話をしたいと思います。

 

それは「3つの【ち】」という話。

 

ある宗教では、私たち人間は3つの「ち」から逃れられないと

言います。3つの「ち」とは「地」「血」「知」です。

(断っておきますが私は信者ではありませんし、布教する

つもりもありません。)

 

一つ目の「地」とは、地理の地のこと。

私たちは日本という国のある地域に生を受け、現在の住所で

暮らしています。飛行機で遠くに行ったり、インターネットで

外国の文化も見られますが、

基本的には、住んでいる家の周りの環境からの影響を受けざるを

得ません。現在でいうと、地震が頻発し、原発事故の影響を受け、

少子高齢化の中で経済的には低迷している日本という「地」。

 

私たちは、この「地」から大きな制約を受けています。

 

2つ目の「血」とは、血縁から来る「ち」のこと。

つまり、私たちの肉体は、父母の影響下にあるということです。

遺伝的な影響を考えれば、私たちは身長や顔立ち、さらには性格なども

母親と父親の影響を受けています。

父母との関係が良好で、うまく行っている人。不幸にして

親から虐待を受けた人。貧乏な家庭、裕福な家庭。

病弱な人、体が丈夫な人。

親が代々、伝統的な職業を受け継いできた人、・・・など、など。

 

私たちは、この「血」からも大きな方向付けをされています。

 

最後の「知」とは、知識、知恵に代表される「ち」です。

私たちは、上で述べた「地」や「血」の影響下のもと、

これまでさまざまなことを学んできました。

 

幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの「ガッコウ」では

いろいろなことを学んできました。

本来、義務教育は中学校までですが、大学に入学した皆さんに

限って言えば、事実上、高校までが一般的な知識(つまり、国語、

数学、理科、社会、英語)を学ぶ機会であり、教科の

「ベンキョウ」を通して、ある程度の「知」を身に着けてきたはずです。

 

また、友人や部活動、アルバイトなど、社会との関わりの中で

学んできた人間関係の作り方など教科以外の「知」もあります。

 

この「ち」も人によってさまざまでしょう。  

頭がよく勉強できる人、あまり得意でない人、社交的な人

ヲタク、勉強が好きな人、嫌いな人・・・。

 

さて、ここまで3つの「ち」を紹介しましたが、

これらが、私たちの人生をいかに支配しているか、実感できるのでは

ないでしょうか。

 

ここで、大学1年生の皆さんに考えて欲しいのです。

 

これら3つの「ち」は、私たちの人生を形づけ、方向づける大きな

要因で、言ってみれば運命みたいなものですが、果たして自分の力で

変えられないものなのでしょうか。

最初の二つ「地」と「血」は、変えられそうもありません。言ってみれば自分が背負っている星や運命かもしれません。

 

しかし、最後の「知」だけは、自分の力で、努力や思いの力によって

変えられるものです。

 

「どうせ、私、頭悪いし・・・」とか、「受験に失敗して第一志望じゃない大学に来てしまった。こんなはずじゃなかったのに・・・」

 

こんな風に考えている人がいたら、それは間違いです。

 

「人間、到る処青山あり(※)」「住めば都」これらの言葉は、人間が環境に順応できる性質を表しているのです。「人は、住むところや、自分を生んだ父母は変えられないけど、これから身につける知識によって、自分の環境を良くすることはできるはず。気持ちの持ちようで、自分なりの力や知を身につけていけば、必ず事態はよくなるはず」

     
人間 ( じんかん ) 到る 処 ( ところ ) 青山 ( せいざん ) あり

 人はどこにだって骨を埋める地があるものだ。故郷ばかりが死に場所ではないのだから、志を持って郷里を出、おおいに活躍すべきである

これから先の「知」は、自分で変えていけるのです。たとえ、第一志望じゃなかったとしても、頭が悪いと劣等感を持っている人も・・・。

 

変えられるのは3つめの「知」の部分。

 

今、せっかく気持ちを新たにできる新学期のはじめですから、ぜひ、この3つ目の「ち」を意識して、これからの1年の学習計画を立てていってください。

 

さて、はじめに、「私たちは、今エキサイティングな時代に突き進んでいます。これは確かなことです」と書きました。これに関しては、4月2日「エキサイティングな時代」のところで述べたいと思います。 

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多いので留守電に用件をお願いします。